メソ孔の解析理論としては、BJH, CI, DH法(シリンダー型)やInnes法(スリット型)がある。これらは毛管凝縮理論(ケルビン式)に基づき計算され、一般的にメソ孔(2 nm)以上の細孔径に適用される。
ミクロ孔同様、仮定している細孔形状に注意し利用しなければならない。またシリンダー型細孔モデルのBJH, CI, DH法に関してはほぼ同じ細孔径を示す。これら理論の違いは、吸着層の厚み ft(P / P0) の計算による違いであり、主に適用外の2 nm以下の細孔で、その差は顕著になる。マクロ孔に関してもこの理論は有効であるが、測定上の限界が存在する。上記に示したように細孔径は主にケルビン式により計算されるが、100 nm以上の細孔径ではその相対圧の測定限界および精度の問題があり、細孔径測定精度が低下する。