粒子径分布測定においては、代表試料の抽出と均一分散が重要なテーマです。
マイクロトラックの試料循環器、オプションは、湿式ではUSVR,Sample Delivery Controller(SDC),LVR、乾式ではライン式、フィーダ式などラインアップが非常に多いのが特長です。
選定が大変だと思われるお客さまもいらっしゃると思いますが、各機種には粉体の特性を考慮した工夫がなされています。その結果、納入実績はどこよりも豊富です。(現在国内シェアトップ)
粉粒体は、同一の物質でも特性が異なり千差万別です。
・粒子径の大小
・分布の広がり
・比重
・付着
・凝集性など
このため、信頼性の高い粒子径分布データを得るためには、分析計本体の性能とともに、粉粒体ごとの特性に合った試料循環器やサンプルコンディショナーを選ぶことが非常に重要な要素となります。
また、多品種の試料測定、自動化、有機溶媒中での分布測定など、お客さまの用途はさまざまです。
マイクロトラックは分析計本体と試料供給部が分かれており、測定試料の特性に合った試料を選定することにより、最適な状態で粒子径分布測定を行うことができます。
粉粒体の特性に応じた試料供給器ならびに自動化のニーズに応えたマイクロトラックのオプション郡には、長年の当社の粒子径分布測定の経験が隅々まで生かされております。
試料循環器、サンプルコンディショナーに求められる事とは
1.抽出誤差の問題
粒子径の大きな粉体や分布の幅が広い(ブロードな)試料においての粒子径分布測定では、とくに試料抽出誤差を最小限に抑えることが重要です。
代表的なサンプルはセメント粉です。セメントは、より硬さを向上させる為に充填密度を上げる必要があります。充填密度を上げるために大粒子から小粒子までを均一に混ぜ合わせる為、粒子径分布は幅の広いものとなります。このように分布幅の広いサンプルでは、特にサンプリング誤差が問題となります。
2.測定器への試料の安定供給
特に乾式測定においては、測定器へ安定して試料を連続供給することと、分散条件の設定が重要です。
試料濃度の脈動、偏りおよび不安定な分散は、 当然の結果として粒子径分布データの再現性を低くする要因となります。
3.微量サンプルの測定
極微量の試料しか測定に供することができない貴重な試料の粒子径分布測定も必要な場合があります。 この要求は湿式と乾式の両方に求められます。
4.広い溶媒対応
各種有機溶媒中での測定は必須。
有機溶媒の使用が可能(LVRを除く)。