CAMSIZER X2は、最先端のカメラ技術とフレキシブルな試料分散オプションを組み合わせた強力で汎用性の高い粒子特性解析装置です。動的画像解析(ISO 13322-2)の原理に基づいており、0.8μm~8mmの幅広い測定範囲において、粉体、顆粒、懸濁液の正確な粒子径、及び、粒子形状を求めます。
乾燥粉体、または懸濁液の状態で粒子の流れを生成し、高輝 度ストロボ光源と2台の高分解能デジタルカメラにより、毎秒300画像のフレームレートで連続的に粒子画像を取得します。1~3分間の短い測定時間で、数十万~数百万個の粒子画像を撮像し、試料の包括的で信頼性の高い特性評価を可能としています。品質管理から研究開発まで広くご使用頂いています。
商品動画
"CAMSIZER X2は、当社の低分子原薬の粒子径分布測定に使用しています。その性能、測定精度、再現性は大変素晴らしく、非常に少量のサンプルで測定できることと合わせて、非常に満足しています。"
Siddharth Shah
API Holdings
"この製品はとても使いやすく、以前使用していた装置よりもはるかに多くの粒子特性情報を得ることができます。アフターサポートも素晴らしく、我々の測定試料に合わせた最適な測定条件の設定、及び、オペレータの教育を熱心に行ってくれています。非常に満足しています。"
Barbara Bachman
3M Brownwood
"レーザー粉末床溶融(LPBF)の金属粉リサイクル工程における粒子特性評価のため、日常的に使用しています。少量の試料で測定が可能であり、使いやすく数分間という短時間で測定できるCAMSIZER X2は品質保証に最適な装置です。"
Syed Islam
AMRC - University of Sheffield
Microtrac独自のデュアルカメラ技術は、動的画像解析のランドマーク的存在です。異なる倍率の2台のカメラで同 時測定することにより、ハードウェアの変更や調整を行うことなく、非常に幅広い測定範囲の高精度測定を実現しています。
ズームカメラが微粒子を測定、そして、ベーシックカメラが大粒子を測定します。その両者を独自のアルゴリズムにより最適 化することで粒子径分布を求め、形状指数の解析を行います。
1台のカメラのみを使用する多くの画像解析装置では、使用するカメラ性能により、幅広い粒子径分布における微粒子を適切に検出できないか、もしくは、撮像視野が狭く大粒子を適切に撮像できません。
CAMSIZER X2は、2台のカメラを用いて同時に撮像します。ベーシックカメラ(青色)が大粒子を撮像し、ズームカメラ(赤色)が小粒子を撮像します。これにより、幅広い粒子径範囲の高精度測定を実現しています。
撮像前の試料調整と分散は、測定結果の信頼性を左右する重要な工程です。凝集しやすい微小粒子では適切な分散処理が不可欠であり、壊れやすい粒子はマイルドに分散する必要があります。CAMSIZER X2は、試料の特性に応じた3種類の試料供給器(モジュール)を準備しています。
CAMSIZER X2の“X-Change”モジュール、及び乾式カートリッジシステムは、測定試料の特性に応じて最適な試料供給器の選択を可能とします。懸濁液の測定にはX-FLOW、流動性の良い乾式大粒子には自由落下のX-FALL、そして、凝集性のある乾式微粒子にはX-JETが適しています。湿式・乾式のモジュール交換、及びX-FALL・X-JETのカートリッジ交換は、非常に簡単に、安全に行なうことができます。
X-JETモジュールは、ベンチュリーノズルによる空気渦流にて凝集粒子を分散します。0kPaから460kPaの間で最適な分散圧力を設定することにより、様々な種類の粉体を適切に分散することが可能です。
X-FLOWモジュールは、水あるいは有機溶媒を循環させて、その中の粒子をガラスセル越しに撮像します。内蔵超音波バスにより、分散処理を行うことも可能です。
X-FALLモジュールは、壊れやすい粒子をマイルドな振動で自由落下させて測定します。試料はトレイで回収されます。
乾燥粉体の微粒子は、凝集体を形成する傾向にあります。X-JETは、ベンチュリーノズルによる気流中の剪断力で、凝集粒子を一次粒子に分散させます。空気分散圧力は、その試料特性に応じて変更が可能であり、壊れやすい顆粒を測定する場合は分散圧力を低く設定します。測定後の試料は、バキュームクリーナーで回収されます。
湿式モジュールX-FLOWは、懸濁液中の粒子径0.8μmから1mmの粒子を対象とします。粒子は分散槽から遠心ポンプで系内を循環し、フローセル通過時にデュアルカメラで撮像されます。試料分散のため、必要に応じて超音波バスで分散処理を行います。分散溶媒は、水、アルコール、そして非極性有機溶媒にも対応可能です。
流動性があり、凝集のない大粒子測定には、X-FALLが適しています。電磁フィーダから自由落下する途中を撮像するため、粒子を壊すことなく測定できます。8mmまでの測定が可能であり、特に粗大粒子を高精度で解析することが可能です。測定後の試料は、試料トレイで受けて回収できます。
粒子形状は、密度、流動性、圧縮性、搬送特性、表面状態などのバルク材料の特性に影響を与えます。このため、これらのパラメータは、多くの応用分野で重要な工程および品質管理の指標となります。
例:
形状の形状には様々なパラメータが利用されます。 幅径/長径(アスペクト比)、円形度(面積/外周比から算出)、対称性、凸度、コンパクト度などがあります。
粒子が球形であれば、どの方向から解析しても、その粒子径は同じです。しかし、非球形粒子の場合は、測定の方向により粒子径は変わります。例えば、ふるい法では、サイズの異なる幾つかのメッシュ目開きで試料を分離しますが、細長い粒子の場合、目開きを通過する粒子は最小投影面積、すなわち粒子幅径で評価されます。また、レーザ回折・散乱式の場合、その粒子径は、同じ体積を持つ球形粒子の直径として評価されます。一度の測定で同時に、様々な方向からの粒子径解析が可能なのは画像解析だけであり、これにより、原理の異なる測定結果とのデータ比較を行うことができます。
動的画像解析の強みは、一度の測定で粒子幅径、粒子長径、そして円相当径など様々な指標の粒子径分布を得られることです。粒子幅径(赤色の累積カーブ)は、ふるい分けの測定結果と高い相関性があります。
Microtracでは、オプションで様々なホッパーやシュートをご用意しています。X-JETの分散ノズルは、試料の性状に応じて様々な開口径から選択可能です。CAMSIZER X2の校正は、高精度のレチクルにより1分間程度で実施できます。
乾燥した粉体の測定を問題なく行うためには、試料を連続的かつ均一に解析装置に送り込む必要があります。最適な供給条件を実現するため、粘着性の高い粉体向けにも、ステンレス鋼またはアルミハードコートされた材料で作られた様々なシュートをご用意しています。X-JET用のシュートは、X-FALL用のシュートよりも設計上、長くなっています。X-JETフィーダーの端部は、丸型または角型の排出口にして製作できます。フィーダー上にプラスチックブラシを置くことにより、粉体の流れをさらに均一化できます。
フィードホッパーを利用して、試料を供給ユニットに簡便に供給できます。ホッパーはアルミまたはステンレス鋼でできており、最大0.6リットルの試料を保持できます。
X-JETモジュールで利用できる、以下のような様々な口径のノズルセットがあります. 標準の開口部は14 mm x 4 mmで、分析対象のほとんどの試料に適しています。非常に大きなまたは非常に小さな粒子については、他のノズル径の方が便利なこともあります。
径が異なる粒子をシミュレートする電子リソグラフィによって作成された高精度のレチクルを使用することにより、CAMSIZERはいつでも数秒で再校正できます。これは、最新のテストエージェントを監視する要件が満たされていることを意味します。
保護フードは、測定中に周囲環境に粉塵が舞うのを防ぎます。周囲の空気に長時間さらされてはならない試料の場合、それは不活性ガスで洗浄できます。さらに、フードは騒音レベルを5 dB以上低減します。フードはプレキシガラス製で、X-DRYモジュールと同時に使用できます。
X-FLOWモジュールには、3種類の高品質石英ガラスキュベットが利用できます。キュベットには、間隙幅が4 mm(標準)、2 mm、1 mmのものがあります。
X-FALLモジュールの標準的な開口部は7 mm × 14 mmで、それより大きな粒子の場合には14 mm × 14 mmの自由落下ユニットが利用できます。
2台のカメラの動作により、ハードウェアを調整しなくても、すべての測定範囲を1回の測定で分析できます。小型粒子径の測定範囲
仕様:
粒子径分布、粒子形状の全てのパラメータを一目で確認することができます。測定画面上におけるデータ出力形式は自由に変更が可能であり、レポート出力も評価に必要な項目に応じてオリジナルな形式で行うことができます。
バルク材料の流動性、溶解性、ろ過効率、反応性、研磨性、味などの多くの特性は、粒子径分布・粒子形状に大きく影響されます。そのため、粒子径分布・粒子形状は、様々なアプリケーションの品質管理において評価されています。
金属粉
化学物質
コーヒー
アプリケーションデータベースに各種資料を掲載しております。
当社の測定器は、科学や研究における幅広い応用分野のベンチマークツールとして認められています。これは、科学出版物における広範な引用によって反映されています。以下に掲載されている記事をご自由にダウンロードし、共有してください。
測定原理 | 動的画像解析法(ISO 13322-2) |
測定範囲 | 「X-FALL」を搭載した「X-Dry」モジュール10 μm ~ 8 mm 「X-JET」を搭載した「X-Dry」モジュール0.8 μm ~ 8 mm 「X-FLOW」モジュール0.8 μm ~ 1 mm |
測定タイプ | 乾式、および湿式分析 |
測定時間 | 約1 ~ 3 分 (試料による) |
カメラの台数 | 2台 |
試料の量 | 20 mg~500 g未満(試料による) |
測定速度 | 300枚/秒 |
検出解析領域 | 約20 x 20 mm |
分解能 | 0.8 µm/ピクセル |
測定パラメータ | 粒子径幅径、長径、面積平均径など 粒子形状アスペクト比(幅径/長径)、対称性、円形度、凸度など(ISO 9276-6) |
寸法 (W x H x D) | 約w 850 x h 580 x d 570 mm |
質量 (測定部) | ~50kg |
標準セット | PC. Windows 10, モニター, キーボード,マウス, ネットワーク基盤, PCインターフェース基盤, 解析ソフトウェア |
The CAMSIZER X2 は動的画像解析式を採用しています。2台のデジタルカメラ、2種類のパルスLED光源を搭載しており、適切に分散させた粒子の画像を取得します。 ZOOMカメラは微小粒子を高分解能に撮像し、BASICカメラは大きな視野範囲で大粒子を撮像します。ZOOM/BASICの撮像結果を独自アルゴリズムで繋ぎ合わせることにより、幅広い測定範囲の高精度測定を実現しています。操作性の良い解析ソフトウェアにより、リアルタイムで個々の粒子の粒子径と形状を測定し、最終的に粒子径分布と形状指数の分布を出力します。
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