粒子解析の新提案
Microtracのコア技術であるレーザ回折・散乱法と動的画像解析法を一体化。
特許取得済のシンクロナイズ測定技術により、光散乱測定による粒子径分布と画像解析による粒子形状を同時に計測することが可能な唯一*の分析計です。
*当社調べ。2024年4月現在。
"Microtrac Syncは我々が研究する様々な粒子のサイズと形状のデータを生成する非常に信頼性の高い手段です。マイクロトラックの使いやすさとサポートには感心しています。 "
Bob Grasso
W. L. Gore & Associates
"気泡の可能性を軽減するため、パウダーをウェットシステムに正しく懸濁させるという点で、少し学習が必要だったが、アプリケーション・チームは我々が抱えていた問題に迅速に対処してくれた。見事に作動しています。 "
Christopher Massar
Worcester Polytechnic Institute
"マイクロトラックは35年以上使用していますが、信頼性は抜群です。装置は使いやすく、再現性のある結果が得られます。私見ですが、マイクロトラックという名称は非常に広く使われているため、粒度分析という用語の代わりに使われることがよくあります。 "
David Sobieniak
Saint-Gobain
"高分解能な結果と豊富な解析オプション。短時間測定。"
Ilmars Preikss
Latvia University of Life Sciences and Technologies
"使い方はとても簡単。液体、固体を問わず、様々なサンプルに対して迅速かつ正確な結果が得られます。"
Maxime Drolet
Pyrotek
"使いやすく、再現性の高い結果が得られる。 "
Chris Ooms
Cabot Corporation
SYNCは3本のレーザと2つの検出器を効果的に配置した光学系により、粒子からの散乱光を0~165度の広角度で連続的に検出します。 湿式または乾式試料供給機で分散されたサンプルが測定部であるサンプルセルへ移送され、セル内でレーザ光を照射されます。小粒子は広い角度で光を散乱し、大粒子は狭い角度で光を散乱します。散乱光は測定全体を通して連続的に集光されます。得られた散乱光強度のパターンから粒子径分布が求められます。 さまざまな粒子特性、例えば粒子形状(球形/非球形)や光学特性(光透過性の有無、反射/吸収)に応じた独自のアルゴリズムにより、SYNCは多種多様なアプリケーションの材料に対して高いパフォーマンスを示します。
SYNCはレーザ回折・散乱式と動的画像解析式の2つの測定技術を1台の装置で両立させました。 測定部では、あるタイミングではレーザ光を照射して発生した散乱光を検出し、またあるタイミングでは高速ストロボ光を照射して動的画像を取得します。これらを高速に切り替えることで、同じ粒子を同じ分散状態で同じサンプルセル内の同じポイントで計測することを実現させました。 レーザ回折・散乱法から得られる幅広い粒子径範囲における測定結果と動的画像解析式の精密な形状情報、両者の測定結果を比較・解析することで、新たな側面から粉粒体を評価することを可能にしました。
汎用性はレーザ回折・散乱法の大きな強みです。操作や日常のメンテナンスがとてもシンプルであり、また高いサンプルスループットと測定可能な粒子径のダイナミックレンジが広いことが特徴です。
さらにSYNCには、画像解析の強みである個々の粒子解析と粗大粒子の検出が加わります。両技術が組み合わさることで得られる、粉粒体の総合的な評価能力は、研究開発、製造技術および品質管理など幅広い用途に活かされます。
(測定対象例)電池・電子部品、化学品、医薬品、食品、鉱物、塗料、トナー 等
色素
カプセル
金属粉
アプリケーションデータベースに各種資料を掲載しております。
FLOWSYNCは給液、排液、循環、脱泡、超音波照射、更には測定後の循環系内洗浄を全て自動で行います。独自の流体力学設計による効果的な乱流の発生で試料の再凝集を防ぎます。また、循環経路内に出力可変の超音波プローブを内蔵しており、凝集粒子を分散させた最適な状態での測定を可能とします。
内蔵給液ポンプにより、溶媒の入った容器に給液用チューブを差し込むだけで、自動的に必要なタイミングで給液が行われます。溶媒は水やアルコールだけでなく、ヘキサンやトルエンなどの有機溶剤も使用可能です。洗浄はサンプルを排除するだけでなく、経路内をポンプで確実に洗い流します。これにより測定試料のクロスコンタミネーションを防ぎます。
FLOWSYNC MINIは、FLOWSYNCから大幅に溶量を削減した循環器です(溶量約45ml)。必要な溶媒量が少ないため、サンプル量が少ない場合や有機溶剤を極力使用したくない場合の測定に適しています。ただし、FLOWSYNC MINI には超音波照射機能はございません。
TURBOSYNCは空気中に分散した粉粒体を測定部へ供給します。試料はV字型のサンプルトレイに乗せるだけでよく、後は自動的にシステムが測定を開始します(測定に要する試料量:約0.1cm3)。試料の空気中への分散は圧縮空気で行います。分散圧は 5 kPa 刻みで設定可能であり、壊れやすい粒子の場合は低圧のマイルドな分散条件に設定するなど試料の最適な分散を達成できます。
標準的な測定時間は10秒です。測定時間とサンプルの吸引に掛ける時間は連動しており、試料の吸い込まれ易さを考慮した時間設定が可能です。測定結果に影響する分散圧やバキューム圧等のパラメータは、設定値から外れることがないようモジュールの各種センサーでモニタリングされており、外れた場合は装置が警告を出します。
The DIMENSIONS LS software comprises six clearly structured Workspaces for method development, operation of the SYNC instrument, result presentation and evaluation of several analyses. The Workspaces for result evaluation remain accessible during analysis.
測定範囲 | 0.02 µm - 2 mm |
測定原理 | レーザ回折・散乱法 動的画像解析法 |
精度* | 球形ガラスビーズ D50=642ミクロン、CV=0.7% 球形ガラスビーズ D50=57ミクロン、CV=1.0% 球形ラテックス D50=0.4ミクロン、CV=0.6% |
レーザクラス | 赤色780nm-21CFR1040.10およびIEC60825-1に準拠したクラス1レーザ製品 |
レーザ出力 | 赤色レーザ、公称値0.35~2mW |
散乱光検出機構 | シリコンフォトディテクタ(有効素子数150) |
データ | 体積・個数・面積分布、パーセントなどの要約データ |
データ形式 | 暗号化されたデータベース(拡張子:.dms, . dms2) |
データ出力 | 粒子径分布:累積パーセント径(任意設定可)、体積平均径、面積平均径、個数平均径 (※)HRA、MT3000シリーズとのデータ互換モードを標準搭載 円相当径、最大/最小フェレー径、楕円長径/短径、周囲長径 粒子形状:円形度、アスペクト比、凹凸度など |
測定タイプ | 乾式、および湿式分析 |
測定時間 | 10秒~ |
電源 | AC入力:90~264VAC、50/60Hz、単相 |
消費電力 | 25 W、最大50 W(オプションによる) |
設置環境 | 温度:5°C~40°C(41°F~104°F) 湿度:90%RH、結露なし最大 保管温度:-10°C~50°C(14°F~122°F)(乾燥のみ) 汚染度2 |
関連規格 | レーザ回折・散乱法(JIS 8825、ISO 13320) 動的画像解析法(JIS 8827、ISO 13322-2) 粒子径測定結果の表現(JIS 8819、ISO 9276-6) |
画像解析 | 5.2メガピクセル(2560x2048px)、最大60fps |
湿式測定 | FLOWSYNC:容量約160ml、最大流量65ml/s FLOWSYNC MINI:容量約45ml、最大流量30ml/s ※給水口の許容圧力: 34.5 kPa |
乾式測定 | 50psi(345kPa)最大圧力 3 CFM(0.0014m3/h)at50psi(345kPa)最小流量 乾燥汚染物、水分、油分がないこと |
バキューム圧 | 真空度で80CFM(38l/s)以上 |
本体仕様 | ケース材質:耐衝撃性プラスチック 外面は耐食性塗料またはメッキ仕上げ 化学的適合性:クラスI |
寸法 (W x H x D) | 820 x 460 x 500 mm |
質量 (測定部) | SYNC本体:23.6kg FLOWSYNC(湿式ユニット):19.5kg TURBOSYNC(乾式ユニット):13.6kg |
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